セカンドハーベスト京都の活動報告です
こども支援プロジェクトの準備期間中用にレンタルしたスポットクーラーと大型冷風扇(写っていませんが、大型冷風扇も合計2台導入しました)
【 目 次 】
1.事務局より
2.理事長より
3.お知らせ
4.活動報告(ニュース&トピック)
5.ボランティア紹介
6.編集後記

1.【 事務局より 】
セカンドハーベスト京都の広報紙「おむすけ通信」をご覧いただきありがとうございます。今年もいよいよ夏本番、連日厳しい暑さが続いています。倉庫内の温度も日に日に上昇しており、出荷作業の際には作業者の体調チェックが不可欠な季節となりました。
そんな中であっても、私たちは現在、夏の「こども支援プロジェクト」の最終準備に奔走しています。今年度は支援対象世帯を1,200世帯に拡大し、約2,800名のお子さんに食品を届ける予定です。皆さまからの温かいご寄贈やご寄附、そして多くのボランティアの力があってこそ成り立つこのプロジェクトに、改めて深い感謝を申し上げます。

今年はこれまで以上に「スペース」と「暑さ」が大きな課題となっており、出荷作業の効率化や作業環境の改善に試行錯誤を重ねています。私たちの活動は、決して特別な人たちだけが担っているのではなく、「誰かのために、いまできることをしたい」という思いを持つ皆さんと共にあるものです。これからも“明日の食に不安のない京都”を目指して、私たちは一歩ずつ進んでまいります。今号もぜひ最後までお読みいただけましたら幸いです。

2.【 理事長より 】

今年は梅雨明けが本当に早くて驚きましたね。暑さの続く夏になりそうで、琵琶湖の水位なんかも気になってしまいます。

 さて、今年から事業所では熱中症対策が義務化されました。私たちの倉庫は扇風機しかない環境だったので、急いでいろいろ準備を進めています。冒頭の写真に写っているのが、こども支援プロジェクトの準備期間中に導入した大型の冷風扇2台と200Vのスポットクーラー2台です。少しでも涼しく作業できるようにと、レンタルで対応しました。

 この夏の「こども支援プロジェクト」には、90名以上のボランティアの方々が参加してくださる予定です。その一方で、倉庫の出入り口が3ヶ所あるうちの2ヶ所がコンクリートと溶接で塞がれていて開かず…。倉庫側に相談したところ、「直すなら30万円くらいかかる。自分たちでやるならどうぞ」と言われてしまいました。

 さらに、仮に扉を開けられたとしても、外からの雨が入らないようにするには側溝の工事が必要だとわかり、なかなかすぐには動かせず…今回は見送りとなりました。

作業は45分ごとに15分の休憩を3回、塩タブレットやアイスおしぼり、アイススラリーなども用意しました。

 また、参加団体の皆さんには「暑熱順化(あつさに身体を慣らすこと)」のご案内もお渡しして、事前からの対策をお願いしています。

 どうか誰ひとり体調を崩すことなく、無事にこの夏の大きな取り組みを終えられるようにと、祈るような気持ちで準備を進めています。

3.【 お知らせ 】

 (再掲)ドキュメンタリー映画「取り残された人々:日本におけるシングルマザーの苦境」上映懇談会

下記要領で上映会とセカンドハーベスト京都との懇談会を実施致します。

『取り残された人々:日本におけるシングルマザーの苦境』は、オーストラリア出身のライオーン・マカヴォイ監督による78分のドキュメンタリー作品です。日本の子どもの約9人に1人が貧困状態にあるという現実と、それを支えるシングルマザーの苦悩を、外国人の視点から「隠された貧困」として描き出した作品です。上演後は監督がご挨拶とQ&A(オンラインの予定)をしていただけるようです。その他、懇談会を行いますので関心をお持ちの多くの皆さまにご参加頂ければ幸いです。

【開催概要】

実施日:2025年10月25日(土)13:30~16:40 (上映は13:35~15:10頃まで)

 

開 場:京都経済センター 3-F室 (京都市下京区四条通室町東入函谷鉾町78番地)

 

主 催:認定NPO法人セカンドハーベスト京都

 

費 用:無料 (応募多数の場合は抽選になります)

 

申込方法:7月23日より ホームページの「上映懇談会」からお申込頂けます。

※ご注意:応募多数の場合は抽選になります。

4.【 活動報告(ニュース&トピック) 】

(1)2025年6月活動データ:寄贈受入量 7.1トン 分配量合計 4.1トン

◆食品寄贈企業団体(順不同敬称略)

京都生活協同組合・株式会社島津製作所・コストコホールセールジャパン株式会社 京都八幡倉庫店・井村屋株式会社・株式会社明治ナイスデイ・マルコメ株式会社・宗教法人生長の家京都第一教区京都教化部・株式会社松風・株式会社SCREENホールディングス・コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社・株式会社京都銀行・スター食堂株式会社・宮内庁桃山陵墓監区事務所・大倉産業株式会社・株式会社髙島屋京都店・株式会社生種農園・株式会社老松・農林水産省(本省)

◆フードドライブ協力企業団体(順不同敬称略)

SEIWAママさんクラブ有志「おむすびプロジェクト」、エニタイムフィットネス長岡京友岡店、コープさがの、コープパリティ、コープ宇治神明、コープ山科新十条、コープ祝園駅、コープ城陽、コープ醍醐石田、コープ男山、コープ桃山、コープ二条駅、コストコホールセールジャパン株式会社 京都八幡倉庫店、ニデック株式会社、一般社団法人マスタードシードクリスチャン教会 京都、下京ひかり児童館、学校法人京都産業大学、学校法人真宗大谷学園大谷中学校・高等学校、株式会社KTGホールディングス、株式会社中央倉庫、株式会社島津製作所、株式会社東横イン 京都四条大宮、株式会社平和堂フレンドマートMOMOテラス店、株式会社髙島屋京都店、希望の家児童館、京都市吉祥院児童館、京都市久世児童館、京都市久世西児童館、京都市山ノ本児童館、京都市山王児童館、京都市七条第三児童館、京都市修徳児童館、京都市祥豊児童館、京都市崇仁児童館、京都市中唐戸児童館、京都市唐橋児童館、京都市東和学童保育所、京都市洛陽児童館、公益財団法人京都YWCA、祥栄児童館、塔南の園児童館、南大内児童館、日新電機株式会社、洛和会ヘルスケアシステム (以上44団体/法人)

◆個人寄贈者:6名

◆フードバンク事業分配件数:48件 

◆食のセーフティーネット支援件数:12件

(2)スター食堂様より商品寄贈

  創業100年を迎えられたスター食堂株式会社様より商品として製造されたクリームシチューのレトルト品を社長様自らが弊団体倉庫までお届け頂きました。夏のこども支援プロジェクトで利用させて頂きます。

(3)京都市立京極小学校で出前授業

 京極小学校から今回はじめて出前授業のお申込があり、5年生、6年生の皆さまに受講頂きました。

 新しい発見で行動が変わっていってくれることを願っています。

5.【 ボランティア紹介 】

セカンドハーベスト京都のボランティアのご紹介です。

山田 大耀(やまだ たいよう)さん 

2024年1月から

 

Q:出身地はどちらですか?
兵庫県の丹波篠山市です。黒豆や枝豆、猪肉など、美味しいものがたくさんあるのが魅力です。8月には「デカンショ祭り」っていう西日本最大級の民謡のお祭りもあるので、ぜひ一度遊びに来てみてください!

Q:普段はどのようなことをされていますか?

大学生をしていて、週に1回学校に通いながら、ボランティア活動とバイトを両立しています。バイトは3つ掛け持ちをしていて、毎日忙しいですが、どれも自分にとって大切な経験なので、充実しています!


Q:趣味はなんでしょうか?

趣味は旅行です。これまでに37都道府県を回っていて、大学生のうちに全国制覇を目指してます。最近はなかなか行けてなかったんですが、8月には新しく3県くらい行く予定です!旅行先ではカメラで写真を撮ったり、美味しいものを食べたりして、毎回すごくリフレッシュできます!


Q:なぜ、セカンドハーベスト京都のボランティアに応募・参加されましたか?

きっかけは、別のボランティア活動に参加していたときに、「やりがいのある活動があるよ」と教えてもらったことです!それまでフードバンクという言葉も聞いたことがなくて、正直どんな活動なのか全然わかりませんでした。でも、実際に参加していくうちに、フードバンクや食品ロスに関する知識がどんどん増えて、とても勉強になっています。


Q:今までどのような活動に参加してきましたか?

これまで、デリバリーや倉庫作業など、さまざまな活動を一通り経験してきました。その中でも、特にやりがいを感じたのがこども支援プロジェクトや出前授業です。こども支援プロジェクトでは、支援世帯の数が年々増えており、多くの方に喜んでいただけていることに、とても嬉しさを感じます。また、出前授業では、子どもたちが真剣に問題に向き合っている姿を見て、「少しでも役に立てているのかな」と実感できる瞬間があり、大きなやりがいを感じています。

Q:活動に参加してみて感じたり考えたことを教えてもらえますか?

活動に参加する中で、ボランティアの皆さんが真剣に取り組まれている姿がとても印象的でした。それぞれの方が強い想いを持って行動されていて、そうした想いが集まっているからこそ、セカンドハーベスト京都の活動が継続して成り立っているのだと感じています。私自身も、その一員として関われたことをとても嬉しく思っています。

Q:最後にひとことお願いします。

少し長くなりますが……

私は2024年の1月からセカンドハーベスト京都でのボランティア活動に参加してきました。約1年半の活動を通して、言葉では言い表せないほど多くのことを学びました。

私の人生のモットーは「恩送り」です。誰かから受けた恩を、他の誰かに送っていくという考え方です。私は家庭や環境に恵まれて育ち、多くの返しきれない恩をいただいてきました。だからこそ、今度は自分がその恩を送っていく番だと思い、活動してきました。この活動を通じて、ボランティアの皆さんからもたくさんの学びや優しさをもらいました。本当にありがとうございます。

8月で京都を離れる都合で、セカンドハーベスト京都での活動はいったん区切りとなりますが、今後もご縁を大切にしながら、こども支援プロジェクトなど参加できる機会があれば続けていきたいと思っています。一緒に活動してくださった皆さん、本当にありがとうございました!

6.【 編集後記 】

この号をご覧いただいている頃、私たちは「こども支援プロジェクト」の出荷に向けた最終準備の真っただ中にいることと思います。

今年は例年以上に多くのボランティアの方々から参加の申し込みをいただきました。出荷当日の人手不足を心配しておりましたが、その不安も払拭されました。ご協力くださる皆さまに、心より感謝申し上げます。

一方で、いま大きな課題となっているのが「出荷スペースの確保」です。年々、支援世帯数は増加を続け、今年度はいよいよ1,200世帯分の食品を一斉に出荷する体制となりました。来年度以降は、京都市内と市外の2会場に分けての実施が必要になりそうです。もし適したスペースをご提供いただける方がいらっしゃいましたら、ぜひお知らせくださいますようお願いいたします。

もう一つの悩みは、倉庫内の高温対策です。今年は梅雨明けが異常に早く、6月としては記録的な高温が続きました。加えて、労働安全衛生に関する法改正もあり、毎晩「どうすれば安全に作業ができるか」と頭を悩ませています。

建設現場では、大手ゼネコンが導入しているような本格的な暑さ対策が進んでおり、その取り組みを羨ましく感じることもあります。しかし、私たちは限られた予算の中で、現実的かつ効果的な方法を模索しながら対応しています。

皆さまもどうか、この厳しい暑さの中、お身体を大切にお過ごしください。

(文責:澤田)

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