セカンドハーベスト京都の活動広報メール

【活動紹介】

①活動データ(2024年12月):寄贈受入量 3.7トン 分配量合計 19.6トン

     食品寄贈企業:9社 災害備蓄食寄贈企業団体:2社 

     フードドライブ協力企業団体事業所:24カ所

    

②主な活動:今回は昨年12月に実施した「こども支援プロジェクト」についてご紹介します。

 

こども支援プロジェクトは、学校給食のない長期休暇中に就学援助受給世帯などに食品を直接送付する活動です。「休み明けに痩せて登校してくるこどもがいる」という学校関係者の話を聞く機会が度々あったこと、当時こども食堂を運営していた際も「支援を届けたいところに届いていない」という実感があったことなどから、フードバンク団体としてできることを模索していたなか、フードバンク山梨さんの先行事例をモデルに2018年から取り組み始めました。

 

それから7年目、通算24回目の出荷となった冬休みのこども支援プロジェクトでは、ご支援いただいた皆さまのご協力で、無事1,000世帯2,427名のこどもたちに食品を出荷することができました。

 
このプロジェクトでは、まず出荷日の約1カ月前までに寄贈食品を種類別にカウントし、足りない分は食品メーカーなどから仕入れます。購入費用は市民や企業の皆さまからの寄附金、助成金などを使用しています。その後、今回は次のような手順で出荷を行いました。
 

12月16日(月)食品倉庫を普段のレイアウトからプロジェクト用のレイアウトに変更

       17日(火)寄贈品や仕入れ食品を一斉に入荷・配置

  18日(水)複数パックされている食品の包装外し、お菓子類のラッピング

  19日(木)梱包資材などの入荷、包装外し・ラッピングを完了

  20日(金)最終チェック

  21日(土)97名のボランティアとスタッフで一斉出荷作業

京都ダルクの皆さんに事前準備で17日から入って頂きました

今年度は昨年度に引き続き1,000世帯を支援しましたが、京都府内には支援を必要とする世帯がさらに3,500世帯以上あると推計しています。しかし資金面や出荷作業スペースなどの制約もあり、足踏みを余儀なくされている状況です。

本来「長期休暇中も希望するこどもたちは学校給食を食べられる」ことが理想だと思いますが、実現にはまだまだ時間がかかりそうです。だからといって「今、困っているこどもたちを見過ごしにはできない」という思いがこのプロジェクトに向かわせています。
その思いに共感し、食品を寄贈いただいた皆さま、資金を寄附・助成いただいた皆さま、物流でご支援いただいた皆さま、資材でご協力いただいた皆さま、そして寒い倉庫内で作業いただいた皆さまに厚くお礼申し上げます。

【パートナー団体紹介】

セカンドハーベスト京都から食品を受け取り利用されている団体をパートナーと呼んでいます。このコーナーではそんな団体をご紹介していきます。

 

団体名称:京都寄り添いネット

代表:スティーブンソンもえぎ

活動:フードパントリー(ピックアップ方式)

※ピックアップ方式は事前にセットされ用意された食品一式をお渡しするもの

参加ボランティア数:10名~12名

実施場所:京都市上京区 荒神口河原町東入亀屋町122-1日本バプテスト京都教会内

開催:毎月第2日曜日 13:30~なくなり次第

利用申込:不要 先着順に整理券を配布

活動概要:1999年から日本バプテスト京都教会の信徒の方々が中心となって『自分を愛するように隣人を愛せよ』(マタイ22章39節)という聖書の言葉を心にホームレス支援をされていたのを、2001年4月「ホームレス支援機構『京都寄り添いネット』」として活動を広げていかれました。以後、様々な立場のボランティアも参加して活動をされていました。(ちなみに弊団体の澤田は2HKを立ち上げる前、京都寄り添いネットメンバーとして調理を担当していました)リーマンショックの頃には毎回60名以上の利用者に温かいカレーなどを教会内の食堂で提供したり、衣料品のお裾分け、生活相談、医師による医療相談などの活動を続けておられたのですが、ボランティアの高齢化やコロナ禍などの事情もあり一旦活動を休止されていました。2022年6月から新たなメンバーが中心となりフードパントリー(個人に直接食品支援する活動)として活動を再開されました。現在は毎回60世帯以上の子育て世帯、独居の高齢者など多くの利用があります。

【お知らせ(ニュース&トピックス)】

■車両助成が決定!:2HK設立以来の念願だった自団体車両保有が、この度、社会福祉法人丸紅基金さまの助成で実現できるはこびとなりました。

今まではレンタカーなどで集配送を行っていましたが、これからはもっと機動的に動けるようになります!・・・と喜ばしいのですが、実はまだ駐車場が見つかっていないため発注できない状況で、少し焦っております・・・。ハイエースが待ち遠しいです。

■京都府より食料支援事業や啓発事業を通じて青少年の健全育成に貢献したとの評価をいただき、令和6年京都府青少年健全育成功労者等表彰(青空賞)を授与されました。表彰は大変嬉しいですが、「子育て環境日本一」を目指しておられる京都府には、こども支援プロジェクトを府内全域で実施できるようサポートもお願いしたいです。

【ボランティア紹介】

このコーナーでは2HKに参加してもらっているボランティアをご紹介していきます。

第1回は京都橘大学の教員をされている平賀緑さんです。

ボランティアの平賀緑です。食べものの政治経済を研究していることから、食の貧困や格差に関心があり、ときどき学生を連れてこども支援プロジェクトに参加させてもらっています。
人生回り道をしたため若くはないですが、大学に着任したのが4年前、ちょうどコロナ禍で、日本における「底が抜けた貧困」や食料の無料配布を必要とする人たちの問題が露呈したころでした。何か自分も関われる活動がないかと考えたとき、以前から面識のあった澤田さんに連絡して、まずは私個人がボランティア参加させてもらいました。

2HKの活動に参加して良かったことは、やはり食料支援の現場に触れる貴重な体験をさせていただけることです。ニュースや文献からではわからない、フードバンクの現場で、澤田さんのお話を聞いたり、実際に食品を検品して仕分けして詰め込んだりして、その大変さや、フードバンクとしてできることの限界などを学ぶ機会を得られました。(写真は、2024年7月こども支援プロジェクト参加時)

【ボランティア募集】

セカンドハーベスト京都ではボランティアを随時募集しています。倉庫作業や集配や事務局のお手伝いなどありますので、詳細はこちらからご覧になってください

【編集後記】

新年早々、世間ではインフルエンザが「注意報」を通り越え「警報」レベルとなっていますが、皆さんの周りはいかがでしょうか? 私は年末に階段を踏み外して捻挫してしまい、団体創設以来、初のボランティア保険の受給者となってしまいました。階段を踏み外すとは「なんて老いたのか・・・」としみじみ実感しています。ともあれ今年も1年よろしくお願いいたします。        文責 澤田政明

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